【結論】
水戸市において、屋根の防水シート(ルーフィング)を交換・新設する工事の費用相場は、工事全体の規模により異なります(30坪目安)。
- カバー工法(新しいシートを重ねる): 80万 〜 140万円
- 葺き替え(古いシートを撤去・交換): 140万 〜 250万円
- 陸屋根・ベランダのシート防水: 10万 〜 80万円
重要な点は、「防水シートだけの交換はできない(屋根材を剥がす必要がある)」ということです。そのため、防水シートの寿命(約20年)が来たら、屋根全体のリフォームが必要になります。
水戸市は地震が多く、建物の揺れで防水シートが破れるリスクがあります。そのため、破れにくく釘穴からの漏水を防ぐ「改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)」以上のグレードを選ぶことが、家を長持ちさせる絶対条件です。
第1章|防水シート(ルーフィング)の役割と寿命
屋根は「一次防水(屋根材)」と「二次防水(防水シート)」の二段構えで家を守っています。
1. 最後の砦
瓦やスレートの隙間から雨水が入ることは日常的にあります。その侵入した水を家の中に入れず、軒先まで流して排出するのが防水シートの役割です。これが破れると即、雨漏りになります。
2. 寿命は約20年
昔の紙製シート(アスファルトルーフィング940など)は15年〜20年で硬化し、ボロボロになります。築20年を超えた家で雨漏りが増えるのは、このシートの寿命が原因です。
第2章|防水シート工事の費用内訳と工法
防水シートを新しくするには、以下の2つの方法があります。
1. カバー工法(スレート屋根向け)
- 費用目安: 80万 〜 140万円
- 内容: 既存の屋根材の上に、新しい防水シート(粘着層付き推奨)を貼り、その上に新しい屋根材を施工する。
- メリット: 廃材が出ず、費用を抑えられる。
2. 葺き替え工法(瓦屋根・雨漏り物件向け)
- 費用目安: 140万 〜 250万円
- 内容: 古い屋根材と古い防水シートを全て撤去し、野地板(下地)の上に新しい防水シートを敷く。
- メリット: 下地から新品になるため、最も信頼性が高い。
※陸屋根(平らな屋根)の場合
- 塩ビシート防水など: 5,000円 〜 8,000円 / ㎡
- 内容: コンクリートやALCの上に防水シートを貼り付ける工事。これは屋根材を剥がす必要がないため、単価計算になります。
第3章|水戸市で選ぶべき「シートの種類」
見積もりを見る際、単に「ルーフィング」としか書かれていない場合は注意が必要です。必ずグレードを確認してください。
| 種類 | 耐用年数 | 特徴 | 水戸での推奨度 |
|---|---|---|---|
| アスファルトルーフィング (940など) | 10〜15年 | 安価だが破れやすい。新築建売などで使われる。 | △(非推奨) |
| 改質アスファルトルーフィング (ゴムアス) | 20〜25年 | ゴムを配合し、伸縮性が高い。釘に密着して水を止める。 | ◎(必須) |
| 高耐久ルーフィング (マスタールーフィング等) | 30年以上 | 極めて耐久性が高いが、価格も高い。 | ◯ |
| 透湿防水シート (タイベックルーフ等) | 30年以上 | 湿気を逃し、熱を遮断する。 | ◎(快適性重視) |
第4章|防水シート工事の施工手順とチェックポイント
手抜き工事を防ぐために知っておくべき手順です。
STEP 1:下地清掃
古い屋根を撤去した後、野地板の上のゴミや釘を完全に取り除きます。突起物があると新しいシートが破れてしまいます。
STEP 2:軒先から貼る(重要)
防水シートは必ず「下から上(軒先から棟)」へ向かって貼ります。
- 理由: 水は上から下に流れるため、逆(上から下)に貼ると継ぎ目から水が入ります。
STEP 3:重ね代(かさねしろ)の確保
シート同士の重なり幅は、「横200mm以上、縦100mm以上」などの規定があります。これをケチって重ね幅を少なくする業者は論外です。
STEP 4:立ち上げ処理
壁際や棟部分は、雨漏りしやすい箇所です。シートを十分に立ち上げて、雨水の侵入を防ぎます。
第5章|水戸市での防水シート工事 施工実例
事例A:雨漏りの原因はシートの破れ(水戸市見川・築35年)
- 状況: 日本瓦の家で雨漏り発生。瓦自体は割れていない。
- 原因: 瓦をめくると、下の防水シート(昔のトントン葺き)が経年劣化でボロボロに破れ、穴が開いていた。
- 施工: 「葺き直し工事」。瓦を一時撤去し、最高級のゴムアスルーフィングに張り替えてから瓦を戻した。
- 費用: 約120万円
- 結果: 瓦の外観はそのままに、防水機能だけを新築同等に回復させた。
事例B:カバー工法で粘着式シートを採用(水戸市千波町・築25年)
- 状況: スレート屋根の劣化。
- 施工: 既存屋根の上に、釘を使わずに貼れる「遅延粘着型ルーフィング(タディスセルフ)」を使用し、その上に金属屋根を施工。
- 費用: 約110万円
- 結果: 既存の屋根に穴を開ける数を減らし、より防水性の高いリフォームを実現した。
第6章|専門家のアドバイス:数万円の差をケチらない
屋根施工管理技士(水戸市) 「見積もりの中で、防水シートの材料費は全体の5%程度です。 安いシート(3,000円/本)と、高いゴムアスシート(6,000円/本)を使っても、総額では数万円しか変わりません。 しかし、この数万円をケチると、屋根の寿命が10年も短くなります。水戸でリフォームするなら、必ず『改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)』を指定してください。」
第7章|FAQ(水戸市の防水シートQ&A)
Q1. 防水シートだけ交換できますか?
A. 屋根裏から貼ることはできません。必ず屋根材を剥がす必要があります。そのため、実質的に「屋根の葺き替え」か「葺き直し」工事となります。
Q2. 自分で点検できますか?
A. 屋根材の下にあるため、目視点検は不可能です。「築20年を過ぎた」「天井にシミがある」といった状況から推測するしかありません。プロに依頼して、屋根の一部をめくって確認してもらう調査(有料)もあります。
Q3. 破れた部分だけ補修テープで直せますか?
A. 葺き替え工事中に見つけた小さな破れならテープ補修も可能ですが、経年劣化で全体がボロボロの場合は、部分補修してもすぐに他が破れます。全面交換が基本です。
第8章|まとめ
水戸市で防水シート工事(屋根リフォーム)を行う際の重要ポイントです。
- グレード: 必ず「改質アスファルト(ゴムアス)」以上を選ぶ。
- タイミング: 築20年〜30年が交換の目安。
- 施工: 「下から上へ貼る」「重ね幅を守る」業者を選ぶ。
防水シートは、家を雨から守る「影の主役」です。 普段は見えませんが、リフォームの際には屋根材のデザイン以上に、このシートの質にこだわってください。それが将来の雨漏りを防ぐ最良の投資です。
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