【結論】
水戸市における瓦屋根工事の費用相場は、以下の通りです。
- 小修繕(瓦ズレ・漆喰): 3万 〜 50万円
- 全体リフォーム(葺き直し): 100万 〜 180万円
- 屋根交換(葺き替え): 180万 〜 280万円
瓦屋根の最大のメリットは、「瓦自体は50年〜100年持つため、塗装が不要」という点です。 しかし、瓦を固定している「漆喰(20年)」や、瓦の下にある「防水シート(30年)」は劣化します。 これらを放置すると、瓦がズレて雨漏りしたり、台風で落下したりします。
「瓦屋根はメンテナンスフリー」というのは誤解です。「20年ごとの漆喰補修」と「30年〜40年目の下地交換(葺き直し)」を行うことが、水戸の瓦屋根を美しく保つ秘訣です。
第1章|瓦屋根特有のトラブルと修理費用
瓦屋根には、スレートや金属屋根にはない独特のメンテナンス項目があります。
| 工事内容 | 症状・目的 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 瓦の差し替え | 飛来物などで割れた瓦を1枚〜数枚交換する。 | 2万 〜 5万円 | 在庫があれば即日完了。 |
| ズレ直し | 地震や振動でズレた瓦を元の位置に戻す。 | 3万 〜 10万円 | 枚数による。 |
| 漆喰(しっくい)詰め直し | 棟(屋根の頂上)の白い粘土部分が崩れている。 | 30万 〜 60万円 | 足場が必要になることが多い。 |
| 棟(むね)取り直し | 棟瓦を一度解体し、土台から作り直す。 | 50万 〜 100万円 | 漆喰だけでなく内部の土も劣化している場合。 |
| ラバーロック工法 | 瓦同士をコーキングで接着し、ズレを防ぐ。 | 30万 〜 60万円 | ※注意が必要な工法(後述)。 |
第2章|全体リフォームの選択肢:葺き直し vs 葺き替え
築30年を超え、雨漏りや全体的なズレが目立つ場合の選択肢です。
1. 葺き直し(ふきなおし)
- 費用: 100万 〜 180万円
- 内容: 今の瓦を再利用し、下地(防水紙・野地板)だけ新品にする。
- メリット: 瓦を捨てないので安い。外観が変わらない。
- デメリット: 屋根は重いまま(耐震性は変わらない)。
2. 葺き替え(ふきかえ)
- 費用: 180万 〜 280万円
- 内容: 瓦を撤去・処分し、軽い金属屋根などに変える。
- メリット: 屋根が軽くなり耐震性が大幅UP。
- デメリット: 費用が高い(処分費だけで20万〜30万円)。和風の雰囲気がなくなる。
水戸市での判断基準:
- 「この家の雰囲気を守りたい」「瓦が好き」 → 葺き直し
- 「地震が怖い」「子供に家を継がせる予定がない」 → 葺き替え
第3章|水戸市で注意すべき「ラバーロック工法」
訪問販売業者がよく勧めてくるのが、瓦の隙間をコーキング(接着剤)で埋める「ラバーロック工法」です。
- 本来の目的: 瓦同士を連結させて、台風で飛ばないようにする耐風対策。
- 悪質な施工: 瓦の周りを「全周(四方)」コーキングで埋めてしまう。
- → 結果: 雨水の逃げ場がなくなり、毛細管現象で水が逆流し、雨漏りを引き起こします。さらに、将来瓦を下ろす時に剥がれなくなり、リフォーム費用が倍増します。
- 正しい施工: L字型に部分的に接着し、水の出口を確保する。
「安く耐震補強できますよ」と言われても、安易にラバーロックをするのは危険です。必ず地元の瓦専門業者に相談してください。
第4章|水戸市での瓦屋根工事 成功事例
事例A:漆喰の崩れを補修(水戸市吉沢町・築25年)
- 症状: 庭に白い塊が落ちていた。屋根を見ると、三日月型の漆喰が剥がれて土が見えていた。
- 施工: 「漆喰詰め直し工事」。古い漆喰を取り除き、南蛮漆喰(防水・耐久性が高い黒い漆喰)を施工。
- 費用: 約45万円(足場代込)
- 結果: 雨漏りを未然に防ぎ、屋根の美観も引き締まった。
事例B:地震対策で「防災瓦」へ葺き替え(水戸市見川・築45年)
- 症状: 震度4の地震で棟瓦が崩れた経験があり、次の地震が不安。
- 施工: 重い土葺きの日本瓦を撤去し、軽量な「防災瓦(ロック機能付き)」へ葺き替え。
- 費用: 約240万円
- 結果: 見た目は立派な瓦屋根のままだが、重量は半分以下になり、瓦同士が噛み合っているため震度7でも落ちない屋根になった。
第5章|専門家のアドバイス:瓦屋根を守るために
瓦屋根工事技士(水戸市) 「瓦屋根で一番大切なのは『棟(むね)』です。頂上の瓦がしっかりしていないと、そこから水が入り、家全体を傷めます。漆喰が剥がれてきたら、それは『中の土が湿気ているサイン』です。表面だけ塗るのではなく、一度棟を解体して積み直す『取り直し工事』をした方が、結果的に安く長く持ちます。」
一級建築士 「水戸で瓦屋根を直すなら、『全日本瓦工事業連盟』に加盟しているような、地元の瓦専門店に依頼してください。塗装業者やリフォーム屋さんは、瓦の専門知識がないため、間違ったコーキングをして雨漏りさせることがあります。」
第6章|FAQ(水戸市の瓦屋根Q&A)
Q1. 瓦屋根は塗装しなくていいのですか?
A. はい、日本瓦(陶器瓦・いぶし瓦)は塗装不要です。塗ってもすぐに剥がれますし、意味がありません。ただし、「セメント瓦(コンクリート瓦)」の場合は塗装が必要です。見分けがつかない場合はプロに見てもらいましょう。
Q2. 瓦が1枚だけ割れました。直せますか?
A. 直せます。ホームセンターなどで瓦を買ってきてDIYするのは危険(サイズや噛み合わせが微妙に違う)なので、業者に「差し替え」を依頼してください。数万円で済みます。
Q3. 火災保険は使えますか?
A. 「台風で瓦が飛んだ」「雪で雨樋が壊れた」などの自然災害なら使えます。地震によるズレや落下は「地震保険」の対象です。経年劣化による漆喰の剥がれは対象外です。
第7章|まとめ
水戸市で瓦屋根をメンテナンスする際のポイントです。
- 20年目の点検: 漆喰の状態をチェックし、必要なら詰め直す。
- 30年目の決断: 下地交換のために「葺き直し」か「葺き替え」を検討する。
- 業者選び: 瓦の扱いに慣れた「瓦専門業者」に依頼する(ラバーロックには注意)。
瓦屋根は、日本の気候風土に最も適した素晴らしい屋根材です。 適切な手入れをすれば、孫の代まで住み継ぐことができます。まずは地元の瓦屋さんに、屋根の健康診断を依頼しましょう。
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