【結論】
ひたちなか市で瓦屋根の「部分交換」を行う費用は、割れ・欠け瓦の差し替えが数枚〜十数枚で1.5万〜6万円、20〜30枚規模で3万〜12万円、谷まわりや棟まわりを含む部分改修(10〜30㎡)で20万〜80万円が目安です(税込・足場別)。
補助金は「瓦だけの交換」では対象外なことが多く、耐震改修や大規模な屋根改修・空き家改修とセットで条件を満たした場合に検討できるレベルです(年度により変動)。瓦部分交換の実務では、単に割れ瓦を差し替えるだけでなく、「下地(野地板・ルーフィング)の状態」「谷板金・棟の納まり」を同時に点検し、必要に応じて改質アスルーフィング補強やSUS谷への交換まで視野に入れると、長期コスパが大きく向上します。
第1章|ひたちなか市の瓦部分交換“基本ルールと費用相場”
相場(2025年時点・税込の目安)
- 瓦の単純な部分交換
- 割れ・欠け瓦の差し替え(陶器/セメント・数枚〜十数枚):1.5万〜6万円
- 20〜30枚規模の差し替え:3万〜12万円
- ひび補修・簡易防水
- セメント瓦のひびVカット+樹脂モルタル補修:2万〜8万円
- 部分改修(10〜30㎡)
- 野地合板t12増し張り+改質アスルーフィング+瓦復旧:20万〜80万円
- 谷板金SUS交換(1スパン)+周辺瓦差し替え・調整:8万〜20万円
- 足場費(必要な場合)
- 平屋・緩勾配:部分足場・脚立で対応可なことも
- 2階・急勾配:8万〜20万円(屋根・外壁工事と共用すれば圧縮可能)
ひたちなかの気候特性が瓦部分交換に与える影響
- 海風・塩害(阿字ヶ浦・平磯・磯崎)
- 金属谷・雨押えの腐食→瓦の少量割れでも雨漏りにつながりやすい
- 北寄り季節風・飛砂
- 棟・ケラバ・軒先でズレや割れが発生しやすい
- 冬季の冷え込み
- セメント系瓦は凍結膨張で表層剥離・ひびが進行しやすい
第2章|施工内容|「差し替えで済む」か「部分改修が必要」か
差し替えで済むケース
- 割れ・欠けが局所(1〜2面・数枚レベル)
- 天井シミや小屋裏の水跡がない
- 谷や棟・雨押えに明確な腐食や隙間がない
施工内容の例
- 割れ瓦の撤去→同等形状の瓦に差し替え
- 陶器瓦:原則差し替え(接着のみは応急)
- セメント瓦:差し替え+必要に応じてひび部の樹脂モル補修
- 周辺のズレ・浮きがあれば差し戻し+釘・ステンレス線で緊結
- 目地(漆喰)の軽微な補修
部分改修が必要なケース
- 割れ位置の真下で天井シミ・小屋裏の水跡がある
- 谷板金が錆びている・凹み・ピンホールがある
- 棟近くで割れが集中し、棟が波打っている・漆喰が大きく剥離
施工内容の例
- 該当部分の瓦を一時撤去し、下地を露出
- 野地板腐朽部を交換+構造用合板t12で増し張り
- 改質アスルーフィング(例:田島「PカラーEX+」)を施工
- 谷・雨押えをSUS板金で新設、水返し形状+二次防水テープを併用
- 瓦復旧+棟・漆喰の補修、必要に応じ棟取り直し
将来を見据えて検討すべきケース
- 屋根全体に割れ・反り・色ムラが多い(築30年以上)
- 棟の歪み・谷周辺の腐食・目地剥離が複合している → 部分交換に加え、近い将来の「葺き直し」「葺き替え」の概算も聞いておくのが現実的です。
第3章|ひたちなか市の瓦部分交換・改修事例
事例A|勝田本町・陶器瓦の部分交換のみ(軽微な割れ)
- 施工:2024年10月
- 内容:
- 飛来物で割れた棟際の瓦3枚を差し替え(予備瓦を活用)
- 周辺3枚のズレを差し戻し+ステンレス線で固定
- 小屋裏点検で雨染み無しだったため下地工事は行わず
- 費用:4万2,000円
- 効果:強風時のガタつき解消、落下リスク低減
- 保証:施工1年
事例B|東石川・セメント瓦20枚割れ+天井シミ(部分改修)
- 施工:2024年8月
- 内容:
- 割れ瓦20枚の差し替え+一部Vカット樹脂モルタル補修
- 割れ直下の野地板をt12で増し張り約15㎡
- 改質アスルーフィング再施工、谷端の板金納まり補修
- 費用:68万円(足場共用)
- 効果:天井シミ消失、台風時も漏水なし
- 保証:施工3年
事例C|阿字ヶ浦・谷周辺の割れ+腐食同時対策
- 施工:2024年7月
- 内容:
- 谷まわり瓦を一時撤去し、腐朽した野地を交換
- 改質アスルーフィング+SUS谷板金へ更新
- 両サイドの割れ瓦計12枚差し替え+漆喰補修
- 費用:92万円(約20㎡・足場共用)
- 効果:横殴り雨でも浸水ゼロ、塩害に対する耐久性向上
- 保証:施工5年
第4章|補助金・保険|瓦部分交換で使える可能性は?
補助金(2025年時点の考え方)
- 瓦部分交換そのものは、多くの自治体で「単なる維持修繕」とみなされ、原則補助対象外
- ただし、以下のようなケースで「屋根工事の一部」として対象になり得る可能性あり
- 耐震改修工事の一環(瓦から軽量屋根への葺き替え等)
- 住宅の長寿命化・空き家活用・大規模改修とセットの屋根改修
- ひたちなか市・茨城県の代表例
- ひたちなか市 空き家利活用系補助:屋根改修が対象になる年度あり
- 茨城県 木造住宅耐震改修促進事業:瓦→軽量屋根への葺き替え時などに対象となる可能性
- 実務上のポイント
- 瓦数枚の交換だけで補助金が出るケースはほぼ期待できない
- 大規模な屋根改修・耐震改修を検討する際に、屋根全体の改修とセットで補助を検討するイメージ
- 制度・要件・募集状況は年度で変わるため、「ひたちなか市役所 住宅支援窓口」「茨城県公式サイト」で最新情報を確認
火災保険(風災・雹災)の活用
- 強風・飛来物・雹が原因の割れ・欠けは、風災・雹災として保険対象になる場合あり
- 必要書類
- 発生日・被害状況のメモ
- 被害瓦・周辺の写真(全景・近接・スケール入り)
- 被害箇所ごとの見積書(数量・単価を明記)
- 老朽・経年劣化が主因の割れは対象外となることが多い
第5章|専門家コメント
一級建築士(既存住宅状況調査技術者)
- 「瓦部分交換は“症状への対処”であり、原因(下地・谷・棟)まで確認して初めて老朽化対策になります。ひたちなかのように海風と強風がある地域では、瓦を差し替えるタイミングで谷SUS化や改質アス補強を検討すると、次の20年の安心につながります。」
一級建築施工管理技士
- 「部分改修では、瓦をめくったあとに“含水率”と“野地の状態”を必ず確認すべきです。補修前→解体→野地補強→ルーフィング→復旧の工程写真と、必要であれば散水試験の記録まで提出できる会社を選んでください。」
第6章|見積書の読み方(実務チェックリスト)
- 瓦の枚数・範囲
- 差し替え瓦◯枚、ひび補修◯枚、対象面積◯㎡
- 下地・防水の有無
- 野地t12増し張り◯㎡、ルーフィング再施工◯㎡、製品名(改質アス)
- 役物
- 谷板金SUS◯m/雨押え・水切り◯m、その材質(SUS304/316など)
- 棟・目地の扱い
- 棟取り直しの有無・延長m、漆喰補修の範囲(m)
- 足場・産廃
- 足場m²・単価、撤去瓦・旧漆喰・腐朽材の処分費
- 保証
- 施工保証◯年(雨漏り・瓦の再割れ・棟崩れの扱い)
- 提出物
- 施工前後写真、小屋裏確認写真、必要時の散水試験記録
第7章|FAQ
Q1. 瓦を1〜2枚割ってしまいました。すぐ直した方がいい?
A. はい。放置するとそこから水が入り、野地板を傷める原因になります。数枚の差し替えなら数万円で済むので、早めの修理がおすすめです。
Q2. 予備瓦がない場合でも部分交換できる?
A. 可能です。同形状・近似色の瓦をメーカーや流通在庫から探して対応しますが、完全一致が難しい場合は、目立たない位置の瓦とローテーションして意匠差を抑えることもあります。
Q3. 目地(漆喰)だけ直しても良い?
A. 剥がれが軽微な場合は有効ですが、棟の歪みや谷腐食、天井シミがある場合は根本原因を見極めないと再発します。診断は“棟+谷+小屋裏”までセットで行ってください。
Q4. 補助金だけを目的に工事するのはあり?
A. 瓦数枚の交換レベルでは現実的ではありません。耐震改修や大規模屋根改修の際に、「どう組み合わせれば補助対象になり得るか」を市・県の窓口で確認するのが現実的です。
Q5. 火災保険を使う時の注意点は?
A. 雨風直後に写真とメモを残し、早めに保険会社へ連絡を。保険適用を前提に過大な工事を勧める業者には注意し、必ず複数社の見積と保険会社側の判断を踏まえて決めてください。
第8章|今日やることチェックリスト
- 屋根を地上から撮影(割れ位置・枚数・棟・谷・ケラバの状態)
- 室内天井・小屋裏(見られる範囲)のシミ・カビを確認
- 屋根形状(寄棟/切妻/入母屋)・築年・海からの距離をメモ
- 地元3社へ「瓦部分交換+必要なら下地・谷も診る」現地調査を依頼
- 見積の「差し替え枚数・下地/ルーフィング補修の有無・SUS役物・保証・写真台帳提出」を赤ペンチェック
- 大規模屋根改修を検討する場合は、耐震改修補助や県の制度の有無を“着工前”に市・県窓口で確認
お問い合わせ先
屋根・外壁・リフォームのことならお気軽にご相談ください。
会社名:株式会社住宅サービス
代表取締役:岩本 忠男
所在地:〒312-0042 茨城県ひたちなか市東大島1-17-6
TEL:
- 代表:029-272-2877
- リフォーム専用:0120-03-5517
- 不動産専用:0120-20-5680
許可番号:
- 一般建設業許可 茨城県知事許可(般-03)第37470号
- 宅地建物取引業 茨城県知事(2)第7362号
公式サイト:👉 https://tokyoroof.com/




