目次
【結論】
ひたちなか市で古民家の土壁修復を行う費用は、部分補修(ひび埋め・欠損充填・中塗り再生)で8万〜35万円/面(3〜6㎡目安)、小面積の塗り直し(荒壁土の補修+中塗り+化粧仕上げ)で20万〜65万円/面、外観全面(外周30〜50㎡想定)の伝統工法復旧は120万〜380万円が目安です。潮風・飛砂・湿気の影響を受けるひたちなかでは「雨仕舞い(庇・水切り)を先に整える→下地竹木舞の健全化→荒壁土の復活→中塗り・仕上げ(漆喰/土/珪藻土/シリケート系)」の順が鉄則。見積は「材料(土種・藁すさ・石灰・糊)・配合・面積m²・工程・養生・含水管理・防水ディテール・保証・写真台帳」を明記し、伝統左官×大工×板金の三位一体で進めると失敗が少ないです。
第1章|ひたちなか市の土壁修復“基本ルールと相場感”
- 相場(2025年・税込目安)
- ひび補修・欠損充填(シゴキ・中塗り補修):8万〜35万円/面(3〜6㎡)
- 荒壁補修(小舞直し+荒壁土再生):12万〜45万円/面
- 中塗り〜仕上げ塗り直し(漆喰・土・珪藻土等):20万〜65万円/面
- 外観全面(外周30〜50㎡・足場含む):120万〜380万円
- 木部・建具との取り合い調整(見切り・縁):3万〜12万円/ヶ所
- 庇・水切り・笠木など雨仕舞い板金是正:5万〜25万円/ヶ所
- 地域特性(ひたちなか)
- 海風・塩害(阿字ヶ浦・平磯・磯崎):金物・笠木はSUS/アルミ。漆喰は撥水・微弾性との相性に注意
- 北寄り季節風・飛砂:仕上げの摩耗が早い→磨き仕上げよりも「掻き落とし・フラット土」のメンテ性が良
- 平坦地の湿気:腰回りのはね返り対策(玉砂利・跳ね返り防止モルタル・水切り板金)を先行
- 標準工程(外部想定)
- 現地診断(小舞/竹木舞の緩み、土の剥離・浮き、割れ、含水・塩の析出)
- 雨仕舞い是正(庇出・水切り・笠木、板金補修)
- 小舞補修(竹の結束・追い竹・藁縄/シュロ縄での補強)
- 荒壁土の再生(既存土のふるい戻し+藁すさ再配合・寝かせ)
- 中塗り(土中塗り・麻スサ・寒冷紗併用可)
- 仕上げ(漆喰・土仕上げ・珪藻土・シリケート塗料 等)
- 乾燥・養生・撥水保護(必要時)→写真台帳・引渡し
第2章|仕上げの選び方(伝統×耐久のバランス)
- 伝統寄り
- 消石灰漆喰(本漆喰):白度と意匠が魅力。海風面は撥水剤を弱めに、クラック対策に麻スサ・寒冷紗
- 土仕上げ(聚楽風・中塗り仕上げ):土の表情と調湿。腰回りは撥水保護や見切りで雨跳ね対策
- メンテ性・耐久寄り
- 珪藻土・土系仕上げ材(外装対応品):微汚染と調湿のバランス
- シリケート(ケイ酸塩)鉱物塗料:高耐候で土壁と相性良、透湿維持
- 取り合い・ディテール
- 腰壁に焼杉・左官洗い出し・石を組み、上部土壁を保護
- 笠木/水切りはSUS/アルミ、雨仕舞いは板金優先でコーキングに頼らない
- 色・意匠
- 砂入り白、生成りベージュ、深土色が古民家に好相性。艶消し・フラットで陰影を活かす
第3章|目的別・概算プラン(外部3〜6㎡/面の目安・税込)
- クラック・欠損の応急+意匠復旧
- 小舞点検、シゴキ補修、中塗り・肌合せ、簡易撥水
- 概算:8万〜25万円/面、工期:1〜2日+乾燥
- 伝統工法ベースの部分再生
- 小舞追い・荒壁打ち直し→中塗り→漆喰/土仕上げ
- 概算:20万〜55万円/面、工期:3〜7日+乾燥
- 外周の意匠統一(30〜50㎡・足場含む)
- 雨仕舞い板金→小舞・荒壁補修→中塗り→シリケート/漆喰仕上げ
- 概算:120万〜380万円、工期:10〜20日(乾燥順延あり)
- 係数
- 大面積・入母屋・開口多い:+10〜25%
- 下地腐朽・シロアリ・塩害金物更新:+10〜30%
- 冬季・梅雨時の乾燥養生:日数増
第4章|施工手順の実務ポイント
- 既存土の再利用
- ふるい(5〜3mm)、藁すさ再配合(3〜5%程度)、寝かせ(最低1〜3日)
- ひび対策
- 中塗りで寒冷紗/麻ネットを局所併用、仕上げは薄塗で追従性を確保
- 乾燥管理
- 急乾はクラック原因。霧吹き・遮光ネット、風当たり面は徐々に乾燥
- 雨仕舞い
- 腰に跳ね返り対策の見切り、窓台は水勾配、入隅は面取りで割れ抑制
第5章|ひたちなか市の施工事例
事例A|勝田本町・築60年・外壁ひびと欠損の伝統補修
- 施工:2024年11月
- 内容:小舞補修→再生荒壁→中塗り→本漆喰仕上げ、腰は焼杉で保護、笠木SUS
- 費用:面あたり28万6,000円(計4面)
- 効果:外観の白度回復、雨染みの再発抑制、メンテ周期延長
事例B|東石川・築70年・海風面の耐久仕上げ
- 施工:2024年9月
- 内容:荒壁補修→土中塗り→シリケート鉱物塗料仕上げ、窓台水切り、腰は洗い出し
- 費用:総額196万円(外周38㎡・足場込)
- 効果:塩害・飛砂での摩耗を低減、透湿を保ちながら汚れにくい表面に
事例C|阿字ヶ浦・築65年・面落ち部の大規模再生
- 施工:2024年7月
- 内容:腐朽竹小舞交換→荒壁新規→麻スサ中塗→土仕上げ+撥水、基礎水切り新設
- 費用:総額312万円(外周52㎡)
- 効果:面のうねりが整い、土の温かみを維持。雨跳ねによる劣化が減少
第6章|専門家コメント
- 一級建築士・左官技能士(1級)
- 「土壁は“土・藁・竹・木・水・風”のバランスが命。既存土を活かし、急乾を避ける。雨仕舞いを設計してから塗りに入るのが長持ちの秘訣です。」
- 建築施工管理技士(外装・板金)
- 「海沿いは笠木・水切りをSUS/アルミで先に整えると、土壁の寿命が一段上がります。コーキング依存は再劣化を招くので板金納まりで。」
第7章|見積書の読み方(実務チェックリスト)
- 材料の明細(土種・藁すさ・石灰・糊/膠、配合比、再利用土の割合)
- 面積m²、厚み(荒壁・中塗り・仕上げの各t)
- 小舞補修(追い竹・縄の種類・結束ピッチ)
- 仕上げ種類(漆喰/土/珪藻土/シリケート)とメーカー・品番
- 雨仕舞い(笠木・水切り・腰見切り)の形状・材質(SUS/アルミ)
- 養生・乾燥管理(期間・方法)、施工可能温湿度の規定
- 足場・産廃の内訳、写真台帳の提出
- 保証(施工◯年、仕上げの剥離・ひびの扱い)
第8章|スケジュールとベストシーズン
- 現地調査〜見積:3〜7日(含水・塩分付着の簡易確認)
- 仕様決定:1〜2週間(サンプル塗り板で色・肌を確認)
- 工期目安
- 部分補修:1〜3日+乾燥
- 面ごとの再生:3〜7日/面+乾燥
- 外周全面:10〜20日+乾燥(天候順延あり)
- ベストシーズン:3〜6月、9〜11月(乾燥安定)
- 梅雨・冬対策:養生テント・加湿/送風で急乾/過乾燥を避ける
第9章|費用最適化と補助制度(2025年時点の例)
- コスト最適化
- 地元3社へ同一仕様相見積(材料配合・面積・雨仕舞い範囲を固定)
- 外壁板金・木部保護・外構の同時実施で足場共用(−8万〜15万円)
- 腰回りは焼杉・洗い出しのハイブリッドで再塗り周期を延長
- 補助・支援
- 茨城県 木造住宅耐震改修促進(耐震と同時に外装復旧を含む計画で間接活用可)
- 国の省エネ・窓支援(直接対象外だが同時改修で事務手続き一元化のメリット)
- ひたちなか市の空き家利活用/景観関連支援(年度・要件で変動)
- 申請のコツ
- 原則“着工前申請”。仕様書・配合・図面・施工前後写真・所有者確認を用意
第10章|よくある落とし穴と回避策(FAQ)
- Q1. 漆喰にヘアラインが出た。不良?
- A. 自然素材では微細クラックは起こり得ます。入隅の面取り・寒冷紗・乾燥管理で低減可能。構造ひびは別途対策が必要。
- Q2. 既存にモルタルや弾性塗装があるが、その上に塗れる?
- A. 透湿を阻害する層は撤去か、シリケート塗料など透湿系を選択。付着試験の上で判断。
- Q3. 海沿いでの漆喰の持ちは?
- A. 雨仕舞いと撥水管理で寿命が変わる。腰の跳ね返り対策とSUS水切りが有効。
- Q4. 既存の土を捨てずに使える?
- A. 再生が基本。ふるい+藁すさ再配合で十分使えるケースが多い。
- Q5. 色は自由に選べる?
- A. 可能。土の配合や顔料で調整。サンプル塗り板で屋外確認を。
第11章|今日やることチェックリスト
- ひび・剥離・欠損・雨染みの写真を撮る(方位と高さも記録)
- 笠木・水切り・庇の有無と状態を確認(雨仕舞い優先度を判定)
- 希望の仕上げ(漆喰/土/珪藻土/シリケート)と色味を家族で共有
- 地元3社に“同一仕様”で見積依頼(配合・面積・雨仕舞い範囲を固定)
- 見積の「材料配合・面積・工程・養生・雨仕舞い・保証・写真台帳」を赤ペンチェック
お問い合わせ先
屋根・外壁・リフォームのことならお気軽にご相談ください。
会社名:株式会社住宅サービス
代表取締役:岩本 忠男
所在地:〒312-0042 茨城県ひたちなか市東大島1-17-6
TEL:
- 代表:029-272-2877
- リフォーム専用:0120-03-5517
- 不動産専用:0120-20-5680
許可番号:
- 一般建設業許可 茨城県知事許可(般-03)第37470号
- 宅地建物取引業 茨城県知事(2)第7362号
公式サイト:👉 https://tokyoroof.com/




