空き家を「思い出資産」として考えるという選択

― 実家との、やさしい向き合い方 ―

こんにちは。
ひたちなか市を中心に、不動産や住まいのご相談をお受けしている住宅サービスです。

今回は、
親から受け継いだ空き家を
「負動産」ではなく“思い出資産”としてどう捉えるか

という視点でお話しします。

  • 思い出が詰まっていて、手放すのがつらい
  • 使っていないけれど、壊すのは忍びない
  • このままでいいのか分からないけど、考えるのもしんどい

そんな葛藤を抱えている方に、
**空き家との「ちょうどいい付き合い方」**をお届けします。


空き家は「負動産」?それとも「思い出資産」?

「空き家」と聞くと、
維持費がかかる、管理が大変、トラブルになりそう…
そんなマイナスなイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも、空き家は単なる建物ではなく、

  • 家族で過ごした時間
  • 行事や日常の記憶
  • におい、音、空気感

が詰まった、**“記憶の器”**でもあります。

親が建てた家。
自分が育った家。

そこに対して
感謝や敬意を込めて向き合うことは、
決して特別なことではありません。

「資産価値」だけでなく、
**「意味価値」「心の価値」**に目を向ける。
それが「思い出資産」という考え方です。


でも、空き家を放置するのは危険です

思い出があるからこそ、
「まだ手をつけられない」
「考えるのを先延ばしにしてしまう」
という方も少なくありません。

しかし、空き家を放置してしまうと、次のようなリスクがあります。

  • 建物の劣化、雨漏り、シロアリ被害
  • 修復できないレベルまで傷む可能性
  • 「特定空き家」に指定され、行政指導や固定資産税の増額
  • 放火や不法侵入など、防犯・治安の問題
  • ご近所とのトラブルにつながることも

想いがある家だからこそ、放置は一番避けたい選択です。

「残したい」と思っていた家が、
何もできないまま壊れてしまったら…
それこそ本末転倒ですよね。


思い出を守るためにできる、いくつかの選択肢

「残したい気持ちはあるけど、今は使っていない」
そんな方のために、空き家にはさまざまな選択肢があります。

● 定期管理サービスを利用する

人が住まなくても、
定期的に管理することで劣化を防ぐことができます。

● 一部だけを「思い出スペース」として残す

家全体を残さなくても、
一部の部屋を思い出として残し、他を活用する方法もあります。

● 写真や3Dで記録する

内装や空間を記録し、
「形ではなく心の中で残す」という選択もあります。

● 活かす・貸す・売るという考え方

住む予定がない場合でも、
誰かに使ってもらうことは、立派な“供養”です。

● 一度、プロに相談してみる

「今どうなっているのか」を知るだけでも、
気持ちが整理される方はとても多いです。


空き家との「やさしい向き合い方」とは

空き家を
「処分する」「売却する」
という選択は、決して親不孝ではありません。

それは、
思い出と向き合い、
気持ちに区切りをつけるための大切なステップでもあります。

無理に今すぐ手放す必要はありません。
でも、「今後どうするか」を考えることは大切です。

  • 地元で信頼できる業者に相談する
  • 一人で抱え込まず、話を聞いてもらう
  • 心の負担を減らしながら、少しずつ進める

それだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。


まとめ|「手放す・残す」ではなく、「活かす」という選択

空き家には、
心の資産としての価値があります。

でも、放置してしまえば、
その思い出を壊してしまうリスクにもなります。

大切なのは、

  • どう残すか
  • どう活かすか
  • どう未来につなぐか

住宅サービスでは、
「手放す」「残す」の二択ではなく、
“活かす”という提案を大切にしています。

あなたの気持ちに寄り添いながら、
最適な道を一緒に考えるお手伝いをしています。

🎥 ▶ 動画を見る(空き家を「思い出資産」として考えるという選択)


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